治療症例紹介・コラム

Colum 本日の治療症例紹介 CASE-No.98|ILC国際腰痛クリニック(東京)コラム

患者様のケース

患者様

70代 男性

これまでの患者様の経過について

10年前    お尻が痛くなった。痛い場所が移動していた。

5年前     お尻が痛くなり、近医の整形外科を受診しすべり症と脊柱管狭窄症と診断を受ける。薬にて様子を見て痛みは引いていた。。

2023年8月   痛みが再び出始め、当院受診の形となる。

治療前の症状について

・治療前の痛みレベル

下肢しびれおしり
痛みの度合い8809

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

主な痛みの部分-左のお尻。

前屈:変化なし。

後屈:左のお尻に痛み。

ラセーグ:左右80度で陽性。

圧痛:なし

・日常動作

体を伸ばすと痛みが出る。

歩行は500m以下なら可能。

画像及び所見について

  • L2/3-椎間板ヘルニア
  • L2/3、3/4、4/5、5/s-椎間板変性症
  • L3/4、4/5-脊柱管狭窄症
  • L4/5-軽度の前方すべり
  • L3/4-椎間板減衰

以上の事が画像上認められます。

・L2/3-椎間板ヘルニアを認め、腰周辺の痛みの原因の可能性

・L3/4・4/5-脊柱管狭窄症を認め、腰・下肢への痛みの原因の可能性(3/4は椎間板の高さが減衰している為、針が通らない・治療効果が低い可能性も高い)

・L5/s-椎間板変性をきたしているため、予防的に

診察・画像所見等から上記のように治療をご提案しました。

治療について

患者様と相談の元、L2/3、4/5、5/sにセルゲル法を施行

治療は蓑輪院長が行いました。

椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。

治療は25分程度で終了

回復室で休憩後、歩いて帰院されました。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

※この患者様のケースの費用:セルゲル3箇所=1,540,000円(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹